赤い屋根

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時計が深夜0時を知らせた。 体を震わせ、起き上がるとベッドから降りた。 自分一人しかいない部屋のドアを開け、あたりを見回した。 誰もいないのを確認すると部屋をでてドアを閉めた。 歩くたびにギシギシと軋む音に怯えながら、あたりを見回しながら歩いた。 玄関のドアノブをまわしてドアを開けた。 外は、暗い夜空が広がっていた。 まわりを見ると誰も外を歩いておらず、静寂が広がっていた。 外に出ると冷たい風が頬を撫でた。 まだ冬ではないのに肌寒く、上着を羽織ってこればよかった、と後悔した。
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