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香は大粒の涙を溢した……
ポロ… ポロ……
『イヤァァァァァ・・美代子ぉぉぉ!ごめんなさーい…!』
今までの美代子との想い出が……走馬灯のように蘇った……
小学校から一緒だった…美代子……自分の誤解から…取り返しが付かない事をしてしまったわぁ……
香は悔んだ……悔んでも悔みきれない思い……
ズズッ……
美代子の体が動き出した……
香は驚愕した……
『うっ……ゴフッ……』
咳き込む美代子に…香は駆け寄った!
『美代子!生きてる!よかったぁぁぁぁぁ……!』
美代子は体を起こすと言った……
『ゴフッ………あたしね……心臓が……右にあるのよ……だから……助かったみたい……』
『解った!ごめんなさい美代子……今……お医者さん連れて行くね!もう話さないで…』
『ゴフッ……いいのよ……判ってくれたら……でも心臓が逆でも……痛いわね…』
香は自分の上着を掛けるとケータイを出した……
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