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美代子は胸を抑えながら喋り続けた…
『香は昔から……ゴフッ…おっちょこちょい…だったからね……気にしてない……わ……』
『美代子止めて!もうすぐ救急車が来るから…後で聞かせて!』
香は肩を掴んだ。
『大丈夫よ……死にはしないわ………しかし……ドジよね……ゴフッ…』
美代子は微笑すら浮かべ喋り続けた……
『彼氏も……アンタみたいのと……よく……ゴフッ……付き合ってるわ…』
香は肩から手を離すと…プレゼントを開けた…
話が上手くなる本…
香は確かに舌足らずだった……それは昔から気にしていた事……何か難しい言葉を話すと必ず噛む……香はそれをコンプレックスに感じていた……
『これは……』
『あぁ……アンタ……喋り下手じゃない……ゴフッ……聞いてて…おかしくて……笑っちゃう時多いから……勉強の…ゴフッ……意味を込めて……』
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
昔から悩んでいた事を……あまりにもスバリと言われた……
何でもっと……柔らかく言えないの……?
あたしが……嫌いなの……?
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