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女はすぐさま…乗客を物色していた…
何!何をする気なの…まさか……気が触れてる…!
女は一人の女性に近付くと……ナイフを振りだし!
ザクッ…!
女性の顔を深く裂いた!
『ギャァァァァァ・・!』
絶叫が車内に響くと…乗客はもがき…我先にと女から逃げた…
亮子は驚愕した…
女はまた…次は男性を襲った…ザクザクザク…
もはや殺人鬼以外の何者でもない女は僅か5分で三人を刺すと……また物色を始めた……
何が……何が狙い…?
無差別…?
違うわ……前回も……その前も……何かを見つけ…行動していた…今日も!
亮子は思い出していた…
あのスーツの男性…
さっきの……女性…
今の男性……
女は腕を投げ出した不気味なポーズで乗客を見つめた…
倒れた男性のネクタイ!
倒れた女性のスカート!
そうだ…赤い布に反応しているんだ!
亮子は隅に固まる乗客を見た…
あの女性のバッグ……赤だわ……次のターゲットは彼女ね………亮子は少しだけ安心した…
あたしは…赤い布を使用してないわ……
ギャン・・!
女が亮子に振り向いた…
『えっ……何で……?』
とっさに亮子は逃げようとして……先程の男女の体につまづいた……
『紅い花みつけた……』
女は笑うとナイフで舌を切った……
男性のネクタイ…女性のスカート………あたしの髪飾り……みんな紅い花だわ…
END
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