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この女、詩織と真逆だ……。
詩織は色が白く、ガリガリといってもいいほどの細身で、
小学生並の胸がコンプレックスになっているほどなのだ。
そうか……あえて今度は 逆に走ったのね……。
つうかこの男、まさか二股!?
ホワイトデーに詩織以外の女といるなんて許せない!
私はわざと大きい声で
「あらっ礼央くーん、お久しぶり。この前お疲れ様!」
と声をかけてやった。
「えっ!?ああ、おお」
驚いたふり?むかつくー。
女にジロリと睨まれたが、何の迫力も感じない。
私を睨んでる暇があるなら、
その日焼けした桜島大根みたいな足を、どっかに隠しなさいよ!!
私は、とびきりの営業スマイル(目は笑わず)を
返してやった。
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