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「お前馬鹿だろ。」
「クフフ…。漢字で言われると更にバカにされてる気がしますね。」
だって馬鹿じゃん。
今、俺は黒曜ランドにいる。
川に落ちた手袋を拾う為に、川に飛込んだ骸は、運悪く川に流れていた木で右手を怪我した。
ついでに言うと、川に落ちた手袋は流れてきたのをオレが拾った。
さぁ、問題。
オレは何回川と言ったでしょう。
じゃない、何しに骸は川に飛込んだんでしょう…?
「綱吉君?どうしたんですか?」
本当、何がしたいんだ、コイツ。
「骸、台所とかあるの?ココ。」
「そこらへんに行けばありますよ。なんてったって、ご都合主義ですから。」
それもそうか…。
「骸、何か食べたい物とかある?簡単な物なら作れるから。」
なんてったって、ご都合主義だし。
でも、当の骸は驚いた顔をしている。
「作って…くれるんですか?」
信じられないって感じだな…。
「まぁ、お前の怪我ってオレにも責任あると思うし…。嫌って言うなら帰るけど。」
そう言うと、骸は左右に頭を振った。
ナッポーが揺れてる…。
「いえ、ありがとうございます!嬉しいです!!」
本当に嬉しいって思ってる事は顔を見ればすぐに分かる。
それを、少し可愛いとか、思ってないからな、絶対。断じて。
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