~出逢い~

2/3
前へ
/11ページ
次へ
「馬鹿みたい…」 自分で自分の願い事を嘲笑うと、佳苗はフェンスを乗り越えた。 真下にはまばらな人達が行き交う道。 真上には…父親がいるはずの空。 佳苗はぐっと唇を噛み締めた。 足を一歩踏み出そうとしたそのとき、 「こんにちはー」 真上から少女の声がした。 びっくりしてフェンスにしがみつき、上をみると フェンスのてっぺんに翼の生えた無表情の少女が手をふっていた。
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加