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男は人間ではなかった。
白かったのは髪でも肌でもない。
骨。
骸骨がスーツを着ていたのだ。
驚き、恐怖が混じった感情が込み上げて足にが勝手にブレーキをかける。
骸骨は僕の行動に驚き身を乗り出してこちらを見た。
幽霊だから見れてビックリしたのかな?
そう思った刹那。
ブゥゥゥン!!!
すぐ真横でエンジン音が聞こえた。
……車?
確認することも出来ず僕の体は激しい衝撃により踏ん張る事も出来ず吹き飛ばされる。
下はコンクリート。頭を打ち付ければ一溜まりもない!
とっさの判断だった。右腕をまくら代わりにするも想像以上の力に頭を軽く打ちつける。
痛みは無かった。
一瞬にして目の前が真っ暗になる。
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