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せめて一回でもいいから彼女欲しかったな。
あと遺書も書きたいや。貯金10万くらいあるからな。
えっちな本も片付けたかっ………それはいらんか。
しっかし何にもないな。これが…死の世界なのかな?
そう思った瞬間だった。
「ビシッ!」
という硝子にヒビが入るような音と共に遥か彼方のほうに一筋の光が暗闇を照らす。
「ビシッ、ビシッ、ビシッ!」
ヒビはまるで連鎖でも起こしているかのように広がる。
壊れてくれるのは結構だからかなり煩い。
甲高い音が四方八方から聞こえ、うるさすぎて発狂しそうだ。
ヒビからは次々と光が漏れ、暗闇に慣れた僕の目にはキツい。
目を閉じることも、腕でカバーすることも出来ず僕は眩しい光をただ見つめた。
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