第一章 《鬼の血》

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「鬼は鬼でも餓鬼の間違いじゃねぇのか?」 「はっ?っ…!!」 フラッと魅胡の身体が後ろに倒れた 血を流し過ぎたせいで貧血を起こしたのだろう 「おい!?」 「大丈夫か!?」 「平助、落ち着け。貧血が出ただけだ」 「ちょっとは焦ってくれ歳!!」 魅胡が倒れたと同時に意識を失い、焦る近藤達だが平然と見下ろす土方 「寝てりゃその内治る」 「…土方さんって絶対に医者向いてねぇよな」 「誉め言葉として貰ってやるよ新八」 「近藤さん取り敢えず俺の部屋で休ませるな!!」 「あぁ…?」 魅胡を横抱きにし自室に戻って行った藤堂に首を傾げる近藤に何となく分かった土方と永倉 「やっと平助に春が来たか」 「あの焦りようはそうとしか考えられねぇよ」 「………あぁ成る程!」 「「鈍いな近藤さん…」」 やっと現状を理解した近藤に突っ込みを入れた
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