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「肌白いなこいつ……」
顔は中性的だが透き通る白い肌に長い睫毛、血行の良い桜色の唇そして肩位の艶やかな黒髪
トクンッ…トクンッ…
(胸がすげぇ鳴ってやがる…)
「か……さま…と……る……」
「あっ…」
人物の名を呟いた後魅胡の瞳から涙が溢れ藤堂の胸は痛んだ
「頼むから泣かないでくれよ…」
涙を指で掬うが止まる事を知らない涙は次から次へと流れる
「俺がずっと居てやるよ……」
“愛しい”と藤堂の中にこの感情を抱いた
魅胡の添い寝するよう横に寝転び目を瞑った
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「うっ…………っぁ?!」
朝日が昇り魅胡と藤堂を照らし魅胡は目の前にいる青年を見て声を押し殺した
(えっと……藤堂って言ってたっけ?何で僕は此処に居るんだ?おき……れない)
魅胡の腰には藤堂の腕があり身動きが取れなかった
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