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「魅胡?どうしたの?顔が真っ青だよ?身体も震えてるし…」
顔を真っ青にしガタガタと震える魅胡に沖田は声を掛ける
「止めろ…!」
『お前が鬼人か?戦が楽になるな』
『貴様!母様と透を何で殺した!!お前は誰だ!?』
『俺か?俺はな…』
「止めてくれ…!」
魅胡の言葉とは裏腹に脳裏にはあの光景が蘇る
「魅胡!?おい大丈夫か!?」
「何か様子がおかしいな…」
「医者を呼んできます!」
「魅胡!おい!!」
「触るな…!吉田稔麿!!」
「「!!?」」
魅胡は藤堂の手を振り払い殺気立てた
『お前は利用価値があるんだよ。それを利用してやるだけだ。そいつらは利用価値がねぇから殺したんだよ』
「止めろ…止めろ止めろ止めろぉぉぉ!!!」
脳裏に響く声に血だらけの母親と兄
目の前の人物が魅胡の力欲しさに大事な人を殺された
少女の悲しき過去が蘇った……
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