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「宜虎が料理出来ないんなら僕が一生作ってあげる」
「……………………へ?」
バクバクと心臓が鳴り、パクパクと口が開いたり閉まったりする藤堂
まるでこれでは逆プロポーズではないか
「なんだかプロポーズみたいだね」
「へ!?あ、あぁ!そうだな!ピタゴラスの式は難しいよな!!」
「……そんなこと一言も言ってないよ。だいたいピタゴラスってなに?ピタゴラス〇ッチ?」
動揺で藤堂は支離滅裂な事を言うと春音は眉をしかめた
「僕はそういうつもりで言ったんだけど…分からなかった?」
「いや!分かったんだけど……いまいち実感つーか、なんつーか……嬉しくって」
深呼吸を繰り返して己を落ち着かし、春音を見つめた
「俺も春音と一緒にいたい。死ぬまでずっと……だから、俺と共に過ごしてください」
「はい」
指輪の代わりに、指切りをした二人
もうこの二人を邪魔をするものはいないであろう
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