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ザリッ
「お前が鬼人か?」
丑の刻(午前二時)に月を眺めている少年に十人位の男達が問い掛けた
「僕に何か用?」
チャキッ
「ある御方がお前を呼んでいる。大人しく着いてこれば手荒な真似はしない」
「そう言っているわりには刀を抜いてるね?そんなに鬼の僕が恐い?」
氷の様な冷たい瞳で男達を見据える少年
「大人しく着いて来い。でなければ……っ!!」
ザシュッ
「殺すってか?馬鹿だね鬼人の僕がお前らに殺せる訳が無いじゃん」
男の胴体が倒れ首が転がり他の男達の足元に来た
「ひっ!!」
「次は誰?」
「おっ怯えるな!!たかが餓鬼一人だ殺れ!!」
「出来るかな?」
男達は刀を抜き少年に刃を向けるが平然としていた
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