序章 《鬼の人斬り》

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「こいつらも彼奴の手下か…?」 チンッ… 刀に付いた血を振り払い鞘に収めたその時 「其所に居るのは誰だ!!」 「…平助、彼奴の足元見てみろ」 ダンダラ模様の羽織を纏った青年が二人居た 「…お前等も僕の命を取りに来たの?」 「てめぇの命なんざ興味すらねぇよ」 「其所に転がっている奴等はお前が殺ったのか?」 「そうだとしたら?」 冷たく輝きを放つ瞳の奥に悲しみがあった 「俺達はお前をれんこ……あぶねぇ!!」 「!!?」 ザクッ 「っ…!!」 一人の男が最後の力を振り絞り少年の脇腹に刃を食い込ませ絶命した 「おい!?」 「くそ…油…断した…」 「平助こいつを屯所に連れて行くぞ!!」 「離せ…!!触るな…!!」 額に大粒の脂汗を浮かべ痛みに耐えるが止まる気配の無い血に意識を無くした 「おい!!?新八急ごう!!」 「あぁ!!」 気を失った少年を平助と言う青年が担ぎ上げ屯所に向かった
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