639人が本棚に入れています
本棚に追加
???
「ほらぁ~、二人とも早く早く~!」
???
「お待ち下さい、桃香様。お一人で先行されるのは危険です」
???
「そうなのだ。こんなお日様一杯のお昼に、流星が落ちてくるなんて、どう考えてもおかしいのだ」
???
「鈴々の言う通りです。もしやすると妖の類かもしれません。慎重に近付くべきです」
???
「そうかなぁ~?……関雲長と張翼徳っていう、すっごい女の子たちがそういうなら、そうなのかもだけど……」
張飛
「お姉ちゃん、鈴々たちを信じるのだ」
関羽
「そうです。劉玄徳ともあろうお方が、真っ昼間から妖の類に襲われたとあっては、名折れというだけではすみません」
劉備
「うーん……じゃあさ、みんなで一緒に行けば怖くないでしょ?だから早くいこ♪」
張飛
「はぁ~~~、分かってないのだぁ~~~」
関羽
「全く。……鈴々。急ぐぞ」
張飛
「了解なのだ」
タッタッタッタッタッタッタッ
―――――――――
劉備
「流星が落ちたのって……この辺りだよね?」
関羽
「私たちが見た流星の軌跡は、五台山の麓に落ちるものでした。我らの目が妖に誑かされていたので無ければ、この辺りでまず間違いは無いでしょう」
張飛
「だけど周りには何も無いのだ。……どうなってるのかなー?」
劉備
「みんなで手分けして、流星が落ちたところを探してみよっか?」
関羽
「それは危険です。未だ善なるか悪なるか分からない代物なのですか」
劉備
「ならみんなで一緒に探すしかないかー……」
張飛
「そうするのだ。……って、あにゃ?あんなところに人が倒れてるのだ!」
タッタッタッタッタッタッタッ
劉備
「えっ!?あ、ちょっと、鈴々ちゃん!」
タッタッタッタッタッタッタッ
関羽
「ちょっ……!まったく!二人ともどうしてああも猪突なのだ!」
タッタッタッタッタッタッタッタッ
最初のコメントを投稿しよう!