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張飛
「あやー……変なのがいるよー?」
劉備
「男の人だね。私と同じぐらいの歳かなぁ?」
関羽
「二人とも離れて。まだこの者が何者か分かっていないのですから」
張飛
「でも危ない感じはしないのだ」
劉備
「ねー。気持ちよさそうに寝てるし。見るからに悪者ーって感じはしないよ?愛紗ちゃん」
関羽
「人を見た目で判断するのは危険です。特に乱世の兆しが見え始めた昨今、このようなところで寝ている輩を────」
一刀
「ん……」
関羽
「っ!?下がって!」
劉備
「え?……わわっ!?」
張飛
「おー、このお兄ちゃん、起きそうだよー。へへー、つんつん……」
ツンツンツン
関羽
「こら、鈴々!」
一刀
「んん……」
関羽
「……っ!」
一刀
「………」
関羽
「くっ……脅かしよって……」
劉備
「………」
張飛
「………」
関羽
「な、なんです二人とも。私の顔に何かついているのですか」
劉備
「あー……愛紗ちゃん、もしかして怖いのかな?」
関羽
「……そんなこと、あるわけがありません!」
劉備
「ふーん……」
関羽
「な、なんですかその、やっぱり怖いんだー、とでも言いたげな笑いは!我が名は関羽!幽州の青龍刀と呼ばれたこの私が、このような些細なことで怖がるなど────」
張飛
「アッーーーーーーーーーーー!」
関羽
「……ひっ!?な、なんだ鈴々!どうしたというのだっ!?」
張飛
「……お兄ちゃんが目を開けそうなのだ」
関羽
「なにっ!?」
劉備
「あはは、やっぱり怖いんだ?」
関羽
「そ、そんなことありませんよ……?」
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