桃園の誓い

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一刀 「って……ここ、どこだ?」 俺のことを凝視している三人娘もとっても気になるんだけれど…… それ以上に、目の前に広がっている見たことも無い風景が気になって仕方がない 遥か遠く──地球は丸いんだなーって実感するほど見事な地平線。その線の上に乗ってる、ごつごつとした山脈 明らかに、俺が日常を過ごしていた場所では見たことの無い風景 一刀 「ホント……ここ、どこだよ?」 思わず頭を抱えながら、自分が置かれた現状が理解しきれずに嘆息する……と、そのとき 劉備 「あ、あの~……」 一刀 「……??」 劉備 「えーっと……だ、大丈夫ですかぁ?」 おずおずした様子で近付いてきた少女が、心底心配そうな表情で俺の顔を覗き込んできた 一刀 「う……」 大きく、まっすぐな瞳。ともすれば吸い込まれそうになるその大きな瞳に見入りながら 一刀 「だ、大丈夫。心配してくれてありがとう」 俺は立ち上がりながら、その少女に礼を言った 劉備 「ホッ。良かったぁ~♪」 一刀 「心配してくれてありがと。……ところで。つかぬ事をお聞きするんだけど……」 劉備 「はい?」 一刀 「ここってさ。……どこ?」 劉備 「へっ?」 昨日、及川と二人で歴史資料館に行ったよな。そのとき……そうだ。ヘンな奴を見つけたんだ そいつのことが気になって…… そうだ!あいつだっ!あいつが資料館から鏡を盗み出してて、それを取り返そうとして─── 一刀 「襲いかかってきたから防戦して……んで、もつれあう内に鏡が割れて……気がついたらここに来てたんだけど」 劉備 「………」 一刀 「それに……三人とも変な格好してるけど、もしかしてここって、コスプレとかそういうイベント会場か何かなの?」 劉備 「こすぷれ?いべんと?」 一刀 「……??」 劉備 「……??」 一刀 「えーっと……」 あれ……何かおかしいな。何か言葉が通じてないような気が……
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