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一刀
「あ、あのー……その、天の御遣いって一体何のこと?」
関羽
「この乱世に平和を誘う天の使者。……自称大陸一の占い師、カンロの言葉です」
一刀
「乱世って?」
張飛
「今の世の中のことなのだ。漢王朝が腐敗して弱い人たちからたくさん税金をとって、好き勝手してるのだ。それに盗賊たちも一杯一杯いて、弱い人を苛めてるのだ!」
劉備
「そんな力無い人達を守ろうって立ち上がったのが、私たち三人なんだよ。だけど……私たち三人の力だけじゃ何も出来なくて……」
関羽
「どうすれば良いのか、方策を考えているところでカンロと出会い……」
張飛
「その占いを信じて、鈴々たちがここに来たってすんぽーなのだ!」
一刀
「寸法ねぇ……で、天の御遣いってのが居るはずのこの場所に、俺が居たってことか……」
もう、まるっきりアニメかゲームで良くある設定だよなぁ
一刀
「でも残念ながら俺、そんな大したものじゃないよ?魔法……というか仙術?なんて使えないし、剣(刀)なら……けっこう使えるけど」
張飛
「えー……仙術使えないのかー。お兄ちゃんダメダメなのだ」
一刀
「う、ごめん……」
そんな残念そうな顔をされると、思わず謝っちゃうけど……俺、間違ってないもんなぁ?
劉備
「それでも!あなたがこの國の人間じゃないっていうのは、隠しようもないはずです!」
一刀
「うん、それは確かに」
劉備
「でしょでしょ!だからあなたは天の御遣いってことで確定です♪」
一刀
「う、うーん……」
三段論法にもなってないんだけど。────と、苦笑を漏らすと同時に
盛大に鳴り響く腹の虫。……頼むから空気読んでくれよ
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