桃園の誓い

12/21
前へ
/68ページ
次へ
劉備 「………」 関羽 「………」 張飛 「………」 一刀 「あー……ごめん」 そこまで目を見開かれて驚かれると、穴に入りたくなるんだけど。……まぁ確かに派手な音だったけどさ 一刀 「昨晩から飯食って無かったのを思い出したら、一気に腹が減っちゃってさ……」 鈴々 「鈴々もお腹減ったのだー!」 劉備 「そういえば、私たちも朝ご飯、食べて無かったもんねー」 関羽 「近くの街に移動しますか」 張飛 「賛成なのだ!」 劉備 「じゃあ、そこで天の御遣い様にも色々とお話を聞いて貰おう!」 関羽 「それが良いでしょう。では善は急げ。さっそく移動しましょう」 ―――――――街 何となく逆らい難い状況に流され、俺は三人と一緒に街に入った そこで見たものは──── 一刀 「はい確定。ここは東京じゃありません」 まぁ、さっきからそうは考えていたけど、こんな時代がかった家屋が街と言われたら、自分の置かれている状況がいやでもわかるってものだ 一刀 「ホント……何がどうなってるんだかなぁ……」 やっぱりタイムスリップ……なのだろうか。それともここは死後の世界? ───などと相変わらず思索に浸っていると 張飛 「お兄ちゃん、何やってるのだ?鈴々は腹ぺこなんだから早く来るのだ!」 プンスカって効果音が聞こえそうなぐらい、ほっぺたを膨らませた張飛が俺の手を引っ張った
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

639人が本棚に入れています
本棚に追加