はじまり

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「た、頼む! 警察にだけは言わないでくれ!! もう盗撮しないから。な?」 俺は必死で懇願した。 目の前に立っている女はうっすらと笑みを浮かべたまま、話し出した。 「私は、貴方を警察に 突き出す気はありません。」 「ほ、本当か!?」 ラッキーだ。 何故だか分からんが、警察に言わないのなら助かる。 …今度盗撮するときは慎重にやろう。 「…どうやら、 貴方は反省していないようですね。」 「へ?」 「周りを見て下さい」 急に、核心を突いてきたかと思いきや、 意味が分からない事を言ってきた。
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