初日

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○月○日 篁(タカムラ)家に来た。僕は、先月執事試験をクリアし、新しく柚李(ユズリ)お嬢さんに使えるためここに来た。 お嬢さんの印象はとてもよかった。お写真を何度か拝見したが、とても可愛らしく、僕と年もあまり変わらなかった。 お嬢さんは、僕にこう言った。 「私、時々面倒くさい注文しちゃうけど、頑張ってね」 僕はこくりとうなずいた。 ♯この日の僕はとても純粋だった。今のお嬢さんは最悪だ。 「時々面倒くさい注文しちゃう」?? 毎日だろうが!!Ψ(`д´#) …ゴホン。 最近のお嬢さんの注文。僕には信じられなかった。 「あんた、メイド服が似合いそうね。買ってあげるから、着なさい♪」 「嫌です。」 このガキ… いや、お嬢さん。何を言いだすんだ。 「柚李さまが着てほしいって言ってるのに嫌です??とんだご身分だわね。」 「…わ、わかりました。」 この悪趣味女!!…いや、お嬢さんは少し変わった趣味をお持ちのようだ。 「な~んだ、普通に可愛いわね。私より可愛いのはムカつくわ。脱ぎなさい。」 なぬ∑(゚д゚)!? 着ろと言ったり脱げと言ったり…どっちかにしやがれ!!(いや、最初から着ろと言わないでいただけたい。) この様な日々が毎日続いている。 これから、僕が書いた日記と共に、今と半年前のお嬢さんの違いをお楽しみいただきたいと思う。
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