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「あ~あ、輝羅寝ちゃったぁ
ここ、教室なんだけどなぁ…」
「輝羅らしいんじゃね?」
この二人の会話を耳に入れながら、海翔は輝羅を軽々と、所謂お姫様抱っこにして輝羅の頭を自分の肩に乗せた
そして無言で詩焔と克を見詰めた。
「……」
「……」
「っ……」
ほんの数秒見詰め合っただけだったが、この三人の雰囲気は、教室中の空気を凍らせた。
海翔は輝羅を連れて、扉の方へ歩き出した
「おいっ」
克の声に足を止めた
「どこ行くんだ」
「早退」
海翔の発した一言は、輝羅と話してた声とは比べものにならないくらいとても冷たいものだった
そしてそのまま海翔は教室を出て行った。
「おいっ
…ったく、話し通じてねぇし」
「……僕、足震えちゃった…」
「でもお前はちゃんとしてたよ、エライじゃねぇか」
「ちょっと!僕の頭撫でないでよっ
なんか子供扱いされてる気分!」
「あ?んな事ねぇよ
クラスメート、クラスメート」
「クラスメートの頭撫でないでよ!」
「撫でやすい位置にあるんだからしょうがねぇだろ」
「背が低いって言いたいの!?」
「とりあえず俺よりはな」
「ムカつくー!!」
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