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僕、柴咲輝羅に何があったのか…それは
振り返ること、高校生としての新生活が1週間後に迫っている頃。のんびりしていたある日……
─スパーンッ、ビクッ
「輝羅!」
思わずビクリとする、襖を開ける音と共に、僕の名前を読んでいるはお父さん…
藍色の着物を着て父親の割には若く見える。
でもそんな僕のお父さん実は、組長だったりする……
って事は僕、組長の息子。
僕の家は、ヤクザ。
ヤクザと言っても悪い事はしてない、合法的な家業。
僕の上にはお兄ちゃんが1人いて、お兄ちゃんが組を継ぐ予定。
「なぁに?お父さん」
「輝羅、青流樹高校に行きなさい」
「お使い?」
聞いた事の無い高校の名前を気にしながら聞いた
「いいや。春から通うんだ」
「………。
え、…誰が?」
「輝羅、お前だ」
「…なに言ってるの?」
「だから、春から青流樹高校に通いなさい」
「……もう受験終わったよ?
それに、来週にはもう高校だよっ」
「なんとかなるさ!」
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