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「詩焔はねっ?
教室にいた子」
「二人いたけど?」
「詩焔は可愛いの!」
「ああ、分かった。
でもなんで熊太郎はソイツの部屋にいるんだ?」
「んっとね?
ボクがずっと詩焔のへやにいたの
だから詩焔のへやにくまたはいるの」
一人で寝るの寂しかったから、僕は詩焔と会った日からずっと、詩焔の部屋で寝泊まりしてた。
「そうか」
「くまた、つれてくる!」
「おあっ」
僕がベッドから降りて歩こうとしたら、足がガクンッてなった
それをガシッと海翔が受け止める。
「っ大丈夫か?
俺が行くから、ここいて」
「うん」
外を見るともう空は朱く染まっていた
「部屋どこ?」
「詩焔はとなりだよっ」
「隣、か…」
海翔はベッドから降りて部屋を出て行った
―ガチャ
戻って来た海翔の腕には、くまたがいた。
「おかえり、海翔」
「フッただいま」
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