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「輝羅、今幸せか?」
「うんっ幸せだよっ
海翔もいるし、友達もいるから!」
「……そうか」
ギュッ
「…海翔?」
「俺がいるから。
俺が絶対、側にいる」
「……うん」
切なそうに、でも力強く、海翔は僕を抱きしめる
「側にいる」
「うん」
「ずっと」
「うん」
――側にいる―
当たり前だよ?
海翔はずっと、僕の側にいるんだから。
―ガラッ
「おはようー」
教室のドアを海翔が開けて僕が挨拶をしながら入ると教室には詩焔と克がもういた。
「おはようっ詩焔」
「あッ、お、はよ…」
「おはようっ克」
「おう、おはよ」
詩焔は僕を見ると『あっ』と言って、海翔を見たら気まずそうに挨拶をした。
「どうしたの?詩焔」
「えっ?いやッなんでも、ない……」
「そ~う?
ねぇ、なんで今日早く学校に行ったの?」
僕の部屋に詩焔と克は来なかったし、僕が部屋に行くと、もう詩焔や克はいなかった。
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