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続きみたいだ、と思った。
ついさっきまで見ていた、夢の続き。
俺からみんな離れて行く。
俺を捨てて、去っていく。
俺なんて必要としていない。
俺に背を向けてみんないなくなって、…そして独りになる。
いくら叫んでも声にならなくて、ひたすら無音の世界がそこにはあった。
…もう誰も振り向いてくれない。
――そうして春日までもが去っていくんだな。
夢と現実の境が曖昧になってきたところに、
ガチャ、とドアの開く音がした。
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