黄色いランプ

いつもそばに 大鳥

当時の俺が綴った文章を春日がなぞる。
春日はおもしろそうな文章だけ抜粋して読んでいるみたいだ。

「えー…『ウケないアドリブとギャグとハサミは使いよう。』いや名言ですよこれ。」

春日はニヤニヤ、女は手をたたいて笑っている。

いくら昔のものとはいえ、俺自身が書いたのかと思うと恥ずかしくて顔から火が出そうになる。

羞恥にあおられ、ずるずると俺は椅子から落ちた。

「もうやめてぇ～～～っ!」
急に昔流行ったギャグを思い出し、俺はやめてぇ、を連呼する。

春日はますます調子に乗ったようで、抑揚をつけながら続きを読む。