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ふと若林の口を見ると、水あめで艶やかに光っていた。
それに気付かずにいる若林は可愛くもあり、
それでいてなんだかいやらしい。
机に置いてあったビニール袋の上にりんごあめをごつ、と置く。
「…次は若林も食べていいか」
そう言って若林の唇をぺろ、と舐めた。
水あめの甘ったるい味が広がる。
そのままゆっくり後ろへ押し倒していく。
やめろって、と最初は抵抗していたものの、キスを落としていくとおとなしくなった。
服に手をかけようとすると、不意にその手を握られ
来年はさ、と俺の目を見て言った。
「来年はさ…一緒にお祭り行こうな」
照れて顔を赤く染める若林。
―来年も再来年もずっと、いまと変わらず若林が隣にいる。
それを想像し、俺は一人にやける。
そして行為の続きを始めるべく、若林の首筋に口付けをした。
END
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