つかれたときは 廬山

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「ええよ」 肩に乗せやすいように、座る位置を調整する。 ゆっくりと宇治は俺にもたれかかってきて、俺はそれを受けとめる。 最初は辛そうに眉間にしわを寄せて目をつむっていたけれど、見ているとふと表情が和らいで、同時にもたれかかる体重がぐっと重くなった。 「…うーじ?」 小さく言っても返事はなくて、ただ一定の寝息だけが聞こえた。 相当疲れてたんやろなー… 最近やっとコンビとして仕事に出ることが多くなってきたけど、まだまだ宇治のピンの仕事も多い。 .
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