ここは楽屋だから 大鳥
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「…痛っ」 台本をめくった時に鋭い痛みが走った。 「どうした若林」 同じく台本を見ていた春日が顔を上げる。 「あー、紙で指切ったみたい」 傷自体は浅いみたいだが、人差し指からはうっすらと血がにじんできている。 「春日に見せて」 と言われ俺は右手を差し出した。 .
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