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…と言うか、当初の目的をウィルバーは果たす事を忘れてないか?
「さて…そこで塞ぎ込んでるヘタレ君。ところで君は何しに来たんだい?」
「え?…ぁ…その…///」
さっきまでの暗い表情はどうしたのやら、今度は真っ赤になった。
「じ…実は…メリルって子と仲良くなりたくて…///」
話を聞けば、ウィルバーはメリルという子が好きで、ミレスト達がメリルと話す姿を目撃したらしくて、仲良くなりたくて話しかけたそうな。
「知らん。自分でなんとかしなさい。」
それを聞いたにも関わらず、あっさり切り捨てるミレスト。しかしこの恋話。リオンが放っておくはずもなく…
「ミレさん!手助けしましょう!」
リオンの瞳は、ものすごく輝いていた。そう、それは期待というか希望と言うか…とにかく輝いていた。
補足しよう。彼女は腐女子傾向がある。BLだろうがNLだろうが彼女にはそんなこと関係ない。目の前に萌えの対象があるならば、喜んで手助けする。
それがリオンクオリティ
目を輝かすリオンとは対照的に、非常にどうでもよさそうなミレスト。基本的に恋に関しては興味が無いようだ。
「いやだ。なんでそんな面倒くさい事に協力しなくちゃいけないのさ?第一メリットが何もないし」
「えぇ~?いいじゃないですか~。きっと楽しいですから~やりましょうよ~。」
しかし、頑として譲ろうとしないリオン。ミレストの服を掴んで激しくシェイクしている。余程恋関係の話しが好きらしい。だが、それでも協力を拒んでいるミレスト。どうやら利益にならない事はしない主義らしい。
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