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ウィルバーを送り出したアクスは、また食べ物を食べ始めた。
その後、彼らがどうなったのかはアクスは知らない。
「ちょっ・・・恥ずかしいよ///」
「ご安心ください。彼女とは、ある意味昔からの付合いですから。」
「・・・へ?」
わけがわからないと言う表情をしたウィルバーを引きずり、リオンはメリルに話しかけた。
「貴様何者だ!この方はこの国の王女だぞ!気安く近寄るな!」
メリルを取り巻くボディーガードの一人が、リオンの前に立ちはだかった。これはまずいんじゃないかと真っ青になるウィルバー。
そんなことお構いなしに、リオンはメリルに話しかけた。
「お久しぶり・・・いえ、初めましてと言うべきでしょうか?」
「人の話を聞いているのか!!」
リオン、ボディーガードを華麗にスルー。通常通りです。ありがとうございます。
「私、リオン・ウォルクールと申します。いつもわが社の商品を購入していただき、誠にありがとうございます。」
そういって、リオンは深々とお辞儀した。
リオンの名を聞いたボディー(略)は、先ほどまで真っ赤になって怒鳴りつけていたのに、急に真っ青な表情になった。それはまぁ当然の反応だろう。
「リ・・・リオン様でありましたか!無礼な態度をとってしまい、申し訳ございませんでした!!」
ボ(略)はその場に土下座した。同時に、辺りはどよめいた。
そうですよね。なんたって王女とウォルクール社の令嬢が揃ってその場に立っているんですから。通常ならありえない状況。
(みんな態度変えすぎ…ボディーガードもこれは失格だな。)
フレアはボディーガードに不満をもったが、顔にださずリオン達を見ていた。
「あそこにいるのは?」
ずっと見ているフレアをメリルは不思議そうに見た。
「初めまして。フレア・ウィオードと申します」
少し緊張しながらメリルに挨拶をした。
「そうか…」
どこか冷たい感じの返事がメリルからきた。
(今、私気にさわる事言ったかなぁ。それとも…)
メリルからきた返事を気にするフレア。
一方、リオンはメリルと話しているがウィルバーは顔を真っ赤にしているだけだった…。
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