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「いやいやいや、本当に困ったものですよねぇニコッじゃねぇよ。何、爽やかな笑み浮かべてんだよ神様とやら。ていうか天国が店員オーバーって本当笑ってる場合じゃないよね?……っていうか私、死んでるのよ?その場合はどうなるの、まさか地獄行きとか……。いやいやいや、ありえないでしょ……おいコラ神とやら、大人しく神妙に答えて頂こうか」
「あっはっは、さりげなく丁寧な文章入り交じってますがキミの、言ってる言葉は暴言そのものですよ?それよりもいやですねぇ……いくら私が極度のが面倒くさがりと言っても地獄行きの予定の無い人を無理矢理送ったりはしませんよ……多分」
「極度の面倒くさがりだからってバラさなくてもいいんじゃない?てか多分てなんだソレ。余計不安感煽るんですけど……本当に信用していいわけ?」
「私は嘘なんかつきませんって、何せ私は神様ですよ?そんな適当で理不尽な真似しませんよ」
「……ならいいけど」
ヘラリと笑いながら大丈夫だとでも言うような神様になんだか腑に落ちないと思いながらも鞠亜は半ば無理矢理自らを納得させる事にして溜息を一つ吐いた。
にこにことご機嫌な神様と訝しいとでもいうように疑わしげな視線を投げ掛けゲンナリとした様子の鞠亜。
そんな対照的な温度差の二人の中、先に口を開いたのは神様の方だった。
しかも、それはそれは無茶苦茶な事を彼は口にして笑うのだ。
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