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明るい通りの方面を指す戸次さんに誘導されるがままに、高そうな店に連れて来られた。
カウンター席とテーブル席。
テーブルの席は個室で2つ…か。
何かの打ち上げで来たとか云々で…と、戸次さんは笑顔で説明してくれている。
薄暗いし、カウンターの席でも落ち着けるって話だったけど…
「どうかしました?」
何とな~く落ち着けなくて店内を見渡していたら、夢中になってしてくれていた説明を止めて気遣われた。
「…あ、ごめんね」
どうもしないんだけど…
「高そうだなーって思って」
戸次さんはキョトンとした顔をした後に「奢りますっ」と満面の笑みを見せた。
「そんなの悪いよ。じゃあ、割り勘にしようよ」
「次に行こうかと思ってた店で仁さんに奢って貰おうかと思ってたんですけどねー」
あ、それも有りだな…
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