44人が本棚に入れています
本棚に追加
「はぁ…」
歩き始めたのは良いけど、1人じゃつまんねーな~。
賢太郎、今頃何してんのかなー。
きっと無理に盛り上げようとか頑張ってるのかなー。
ちょっと賢太郎に電話し…
彼との連絡の為、手には持ってた携帯を目の前まで上げてみたものの…
頭を過ぎる賢太郎さんの恐い顔。
…否、今は止めとこ。
怒られる。きっと。
うん。絶対、怒られる。
独りで悶々と考え込んでいたら、何時の間にやら南3て通りを通過してた…
「あれ?」
一本、後ろじゃん。
慌てて引き返して、彼にメールする事にした。
「えーっと?“着きました。”っと、“ココから何処に向かえば”、“良いですか?”っと。よし、送…」
「仁さん?」
送信ボタンを押そうとした瞬間、声を掛けられた。
「…信って、あれっ?戸次さん!」
勢い余って押しちゃったよ~。
「シゲで良いですよ」
しかも送った相手、目の前に居るしー。
「久しぶりですね。この間、観に行かせて頂いた公演以来でしたっけ?」
最初のコメントを投稿しよう!