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学校に向かうのが、いつも憂鬱で、仕方なかった。
『やーい夢都、お前顔キモイよ。目デカすぎて気持ち悪ーぃ』
『………』
何も言えない無口な僕
こういう奴に人の痛みなど解りやしない…
きっと、こんな僕よりも哀れなのだと思う。
けど、心は、いつも苦しいよ。
教室に入るのは毎日苦痛なんだ。なんで学校行きたくないのに行かなきゃいけないんだろう。
胃が痛くなる。
楽しげに友達たちと話してる子たちを見ると
どうして僕には友達がいないんだろう。そう思うの
僕の顔のせいですか?
家の鏡を見つめたら無性に腹が立ち
グーで何発か顔を殴った。
『なんで…こんな顔に生まれて来たのだろう…どうして…こんな辛さを味あわなければならないのかな』
親のいない所でボソッと呟く
『夢都ーっ ご飯よー こっちへいらっしゃ~い』
僕は、台所へ向かった…
そして、いつものように学校どうだった?とか聞かれるんだよ。
僕は、いつも嘘をつく…
『学校どうだった?』
『普通…だよ…』
それが精一杯だった。
心配かけたくないと子供ながら思っていたから
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