日本人離れな顔

2/2
前へ
/10ページ
次へ
学校に向かうのが、いつも憂鬱で、仕方なかった。 『やーい夢都、お前顔キモイよ。目デカすぎて気持ち悪ーぃ』 『………』 何も言えない無口な僕 こういう奴に人の痛みなど解りやしない… きっと、こんな僕よりも哀れなのだと思う。 けど、心は、いつも苦しいよ。 教室に入るのは毎日苦痛なんだ。なんで学校行きたくないのに行かなきゃいけないんだろう。 胃が痛くなる。 楽しげに友達たちと話してる子たちを見ると どうして僕には友達がいないんだろう。そう思うの 僕の顔のせいですか? 家の鏡を見つめたら無性に腹が立ち グーで何発か顔を殴った。 『なんで…こんな顔に生まれて来たのだろう…どうして…こんな辛さを味あわなければならないのかな』 親のいない所でボソッと呟く 『夢都ーっ ご飯よー こっちへいらっしゃ~い』 僕は、台所へ向かった… そして、いつものように学校どうだった?とか聞かれるんだよ。 僕は、いつも嘘をつく… 『学校どうだった?』 『普通…だよ…』 それが精一杯だった。 心配かけたくないと子供ながら思っていたから
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加