空が見た雲

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「空!もうこれ以上桜の泣き顔みたくねぇんだよ!!」 「翔…」 「桜も…空に伝えろよ」 私は目を閉じた。空と翔と三人で過ごした思い出が甦ってくる。 「空…逢いたいよ…一緒にこの桜見たかったよ…空!!」 ―――!! 刹那、温かい風が吹き荒れ、まばらだった桜が満開に花開いた。 それはまるで花の雲のようだった。
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