空が見た雲
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上靴を履き替えるのも忘れて、私は外へ駆け出した。 走らないと、自分が自分でなくなりそうだった。 「!」 不意に腕を掴まれた。翔だ。 「離して」 翔は首を横に振った。たまっていた私の気持ちがそこで一気に出てきてしまった。 「翔にはわからないわよ。私の気持ちなんて。好きな人を失った気持ちなんて・・・!」 「わかるよ」 翔が強い目で私を見た。
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