‐PROLOGUE‐

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過去に“龍”と呼ばれる凶暴な生物が君臨している時代があった。 好きなだけ人を殺し、街を破壊する“龍” 我慢出来なくなった人々は、龍を倒す為に武器を使った武術を編み出した。 “剣術”“弓術”“槍術”… その他、数え切れない程の武術を編み出すが、龍の持つ硬い皮膚には虚しく弾かれるだけ―― しかし、その武術使いの中から才能がある者達は龍の皮膚を貫き、切り裂く為の武術を独自に派生させていき龍に対抗するようになる そんな者達は 『龍撃者(ドラゴンスレイヤー)』と呼ばれる事になり武術者達からの憧れの的になる 龍撃者が使う武術は 『龍撃武術』という独自の名前も与えられた。 その中でも最強と呼ばれている武術があった。 龍の硬い皮膚を簡単に裂き、龍を殺す為だけに編み出された剣術 その剣術は、神を殺すような荒々しさと、それでいて繊細な攻撃方法である事からこう名付けられた。 『極刃殺神流滅龍剣』と…。 龍撃者達の努力により幾つもの犠牲を出しながらも龍を滅ぼす そして迎えた平和… 誰しもが「平和が続く」と思っていた。 だが、龍が居なくなる直前から現れた「龍の血を引く人種」と名乗る『龍血族』 龍血族は、人の姿をしているものの、荒々しさや皮膚の硬さまでもが龍と同等であった。 龍相手には“通常の武術は歯が立たない” 龍血族が我が物顔で溢れる中、龍撃武術の1つ『覇弓術』を使う少女が師匠の命を受けて人捜しを始める 師匠から受けた命… ≪『極刃殺神流滅龍剣』の使い手を捜せ≫ 少女は命に従い使い手を捜すが、そこには1つの戸惑いがあった。 それは一般的に伝えられている噂 『極刃殺神流滅龍剣』の使い手は居なく、失われた武術である ――という事であった。
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