第一次日本戦争-Downfall the Concorde-

離陸

『卯月です！総理をターミナルまで護衛し、現在国際ターミナルで待機中です！』

「了解、そのままそこで待機――美宇、鈴香、乗務員は？」

「準備完了です！」

既に卯月と文は総理を連れ国際ターミナルで待機している。

次は自分達が乗務員を連れて脱出する番だ。

「鈴香、先頭に････カウント3-2-1････GO！」

夏美の合図と共にコンコルドのドアが開かれ、鈴香を先頭にタラップを降りる。

護衛対象はパイロット2名、政府関係者6名、乗務員4名の計12名だ。

「止まらないで走ってください！」

最後尾を走る実宇が叫ぶ。

上空では既に米空軍のF-16と日本軍海兵隊のF-2が空中戦を開始していた。

空港に面した海上からは上陸用の舟艇が接近して来る。

その上空をCH-47がこちらに向けて飛来して来る。

そのCH-47が滑走路に着陸し、それから日本軍歩兵が降りてくる。