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宮崎空港の滑走路を、首相と要人警護班5人の乗るリムジンバスが走る。
そのリムジンバスが向かう先には、新日国政府専用機である、超音速旅客機のコンコルドが待っている。
全長62,1m、最大速度マッハ2,05を誇るコンコルドは、2003年の10月に運航を終了したが、新日国の政府専用機として、現在はこの1機だけが限定運用されている。
そのコンコルドの搭乗口に設置されたタラップの近くに、リムジンバスが停車した。
いつも通り、5人が先にリムジンバスから降りて周囲を警戒し、その後に首相が降りる。
そしてタラップを昇り、コンコルドへ順番に乗る。
首相が乗ったのを確認して鈴香がドアを閉めた。
その3分後、コンコルドは宮崎空港を離陸した。
上空では既に新日空軍の護衛の戦闘機、F/A-18Eが待機している。
そのF/A-18Eがコンコルドにぴったりと並走し、一路南へと進路をとった。
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