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「私が嫌だの。お前って呼ばれんのが。だから私もあなたのこと名前で呼ぶからあなたも私のこと名前で呼んで」
「あっそ。っていうか、普通人に聞く前に自分から名乗らないか?」
「それもそっか。私は日下綾香。って私の担当のくせに私の名前も知らないの?」
「あぁ、俺は何百もの人間を相手にしてっからんなもん覚えてられんよ。それに今まで名前呼ばなきゃいけない時なんか1度もなかったし」
「あ、だよね。見える人担当初めてって言ってたし。それより名前は?」
「おぉ、忘れてた。俺は…太郎だ」
「今の間といかにも嘘っぽい名前はなに?」
「やっぱダメか。恭夜だ」
「きょうや…。名字は?」
「名字が必要なほど死神はいないからない。」
「そうなんだ…」
「そうそう。それからあと聞きたいことあんなら今日中に聞いとけ。めんどいから」
「これといってないと思うけど…」
「ならいいんだが」
「あ!家以外では話し掛けないでね」
「は?なんで?」
「他の人から見たら私の独り言に見えちゃうでしょ」
「あぁ、そういやさっきも爺さんに群がってたやつらあんな状況なのにお前のこと変な目で見てたな」
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