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「だから、名前で呼んでってば!あと、話し掛けないのもお願いね」
「りょ~かい。ところで綾香死ぬの恐くないのか?」
(名前で呼べっていったのは私だけどいきなり呼び捨てとはね)
綾香は頬を少し赤く染めた。
「恐いに決まってるでしょ。でも恭夜の言ってることは本当みたいだし、どうにもならないならこの1週間を楽しむよ」
「意外に強いな。さっきも言ったが俺が守ってやっから悔い残んねぇようになんでも好きなことやれ」
「うん」
「ん?顔少し赤いぞ。風邪でもひいたか?」
恭夜は綾香のおでこに手をのばした。
「え?」
急のことで綾香は驚いたが、恭夜の行動はここまでではなかった。手で髪を上にあげ、自分のおでこくっつけてきたのである。
(え!?ちょっとなにしてるの)
顔が近いことを意識している綾香をお構いなしに恭夜は熱があるかみている。
「ん~、熱はないみたいだけどさっきより赤くなってるから早く寝た方がいいな」
(誰のせいだと思ってるのよ!いきなりそんなことされたら誰だって赤くなるじゃない!でも、この胸のドキドキはなに?)
そんなことを永遠と考えながら結局着替えずに布団をかぶって眠りについた。
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