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・・・
翌朝、綾香が目を覚ますと恭夜の姿がなかった。
「恭夜?」
呼んでも出てこない。
(夢だったのかなぁ?)
部屋を見渡してみるがやはりいない。
「いや、この長い銀髪の髪は恭夜のだ」
床に1本髪の毛が落ちていた。
(俺が守るっていったくせに一緒にいないでどうやって守る気よ)
そんなことを思いながらもとりあえず学校へ行く準備を始める。
(でも、誰かに熱ないか調べてもらうのお父さんお母さんが死んでから初めてだったなぁ)
綾香は昨日のことを思い出し頬を赤く染めながらおでこを触っていた。
・・・
結局恭夜の姿を見ないうちに学校に着いてしまった。
「おっは~」
綾香が着いてすぐに美咲も登校してきた。
「おはよ~」
「あや何かあった?」
「え?別に何もないよ。なんで?」
「なんとなく」
「そっか」
(やっぱ美咲は鋭いな)
それから2人はホームルームが始まるまでいつものように話をしていた。
「席につけ~」
小谷がいつものようにやってきた。
「突然だが転校生がきた」
その一言で教室がざわめきだした。
「よし、入ってこい」
小谷がそう言うと1人の男が教室に入ってきた。
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