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「もちろん私は彼氏一筋だよ。私が言いたいのは綾香にどうかってこと。なんか男見る目がいつもと違ってたからさぁ」
(やっぱり鋭すぎ。でもそれは一目惚れってわけじゃないんだけどね…)
「別にそういうわけじゃないよ。銀髪が珍しかっただけ」
「あぁ、そういえば綺麗な髪だったよね。染めてんのかなぁ?」
「自毛でしょ」
「え?何でわかんの?」
(やば)
「いや、ただの勘だよ」
「ふ~ん…」
すると教室に恭夜が帰ってきた。そして、綾香の席まで一直線にいった。
「よっ」
(何であんたはそんなに軽々しく話し掛けてくるかなぁ…)
「おい綾香、シカトひどくねか?」
「え?二人知り合いなの?」
一番早く反応したのは美咲だった。
「知り合いってほどじゃないよ」
“ひっで~。昨日の夜を共にしたたかだろ”
「ちょ!何誤解されるようなこと言ってんのよ」
恭夜は笑いを抑えようと必死になっている。
(笑い事じゃないわよ…)
「あや急にどうしたの?」
「え?だって今、恭夜が変なこと言うから」
「俺今なんか言った?」
恭夜は笑いながらも何とか言葉にして言った。
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