1日目[来たる者]

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「もちろん私は彼氏一筋だよ。私が言いたいのは綾香にどうかってこと。なんか男見る目がいつもと違ってたからさぁ」 (やっぱり鋭すぎ。でもそれは一目惚れってわけじゃないんだけどね…) 「別にそういうわけじゃないよ。銀髪が珍しかっただけ」 「あぁ、そういえば綺麗な髪だったよね。染めてんのかなぁ?」 「自毛でしょ」 「え?何でわかんの?」 (やば) 「いや、ただの勘だよ」 「ふ~ん…」 すると教室に恭夜が帰ってきた。そして、綾香の席まで一直線にいった。 「よっ」 (何であんたはそんなに軽々しく話し掛けてくるかなぁ…) 「おい綾香、シカトひどくねか?」 「え?二人知り合いなの?」 一番早く反応したのは美咲だった。 「知り合いってほどじゃないよ」 “ひっで~。昨日の夜を共にしたたかだろ” 「ちょ!何誤解されるようなこと言ってんのよ」 恭夜は笑いを抑えようと必死になっている。 (笑い事じゃないわよ…) 「あや急にどうしたの?」 「え?だって今、恭夜が変なこと言うから」 「俺今なんか言った?」 恭夜は笑いながらも何とか言葉にして言った。
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