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「私はなんも聞こえなかったけど…。それより今あや、紫神くんのこと恭夜って呼んだでしょ!やっぱり知り合いなんじゃない」
(やば…。でもさっきの恭夜のは気のせいのはずないよね。恭夜笑ってるし…)
「いや、ただ昨日ちょっと会っただけだよ。まぁ顔見知り程度かな」
恭夜が美咲の質問に答えた。が、その声とは別に恭夜の声があやには聞こえていた。
“ハハ、何が起きてるのかわかんないって顔してるな”
(まただ。何なのこれ?確かに恭夜は今話してるのに何で恭夜の声が聞こえるの?)
“やっぱこっちばっか話してっとよくわかんねぇから繋ぐか”
(繋ぐって何?)
“今から俺が力わけてやっから俺のことを思いながら言いたいこと思ってみろ”
“は?いきなりそんなこと言われたってわかるわけないでしょ”
“お、繋がった。わかんないとかいいながらちゃんとできてんじゃん”
“できてるって…、え!?私が思ってることわかるの?”
“あぁ、ちゃんと聞こえるぜ”
“それより何なのこれ?美咲にはこれ聞こえないの?”
“これは念話。まぁ、テレパシーみたいなもんかな。だから、これは俺とお前しか聞こえないぜ”
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