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「そりゃ当たり前だろ。守るのが俺の仕事だしな」
「仕事…」
(ん!?なに、今の胸が引き締められたような感覚は)
「何か言ったか?」
「え!?なんでもないよ」
(もしかして私恭夜のこと…。そりゃぁ、恭夜は美咲が言うように少しはかっこいいし、スタイルいいし、運動神経もいいだろうし、強いし、優しいし…。いいところしか思いつかない!)
「どうした?なんか今日も顔赤いぞ」
「だ、大丈夫!夜は体温上がる体質なの」
ありもしないことをつい嘘をついてしまった。
(重症かも…。どうしよう。私、本当に恭夜のこと好きになっちゃったみたい!)
「そうなんだ。ならいいけど…」
「あ、なんか疲れちゃったみたいだから私お風呂入って寝るね」
「おう、わかった」
・・・
(眠れない…)
綾香の睡眠妨害の原因はベットのすぐ横に椅子を持ってきて座っている人物。恭夜だ。と言っても、恭夜が何かしてくるわけではなくただ座って綾香を見ているだけだ。
(昨日は普通に寝れたのに)
恭夜のことが好きであると自覚してしまった綾香にとって拷問のような夜だった。
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