出会い

3/13
176人が本棚に入れています
本棚に追加
/101ページ
「うん、そうだね。もう帰んなきゃ。それじゃあまた明日きてあげるから。バイバイ」 「うん。ばいばい」 綾香と男の子は手を振り別れた。 (あ~あ、私もとことんお人好しだよなぁ。見ず知らずの幽霊の話聞いてあげるなんて) 「まぁ、これで明日には成仏してくれてればいいんだけどね…」 綾香は霊が見えるようになってからここ最近、成仏できていない人の相談役を勝手にやっていた。 「あ~疲れた。もう寝よ」 家につくなりベットに倒れ込む。目をつぶるとすぐに寝れた。 ・・・ 「うぅ…。もう朝?」 携帯の着信音で目を覚ました。 『ぉはよう☀今日学校きてなぃけどどうしたの⁉💦病気ならお見舞い行くよぉ😆👍』 親友の美咲【みさき】からのメールだった。 「うそっ、もう1時間目始まってるじゃん」 (昨日早く寝たのに何でこんなに寝ちゃったんだろう) 急いでお風呂に入り、身支度をすませ家を出る。 (羽?…まぁ、いっか) 家を出てすぐ、黒い羽がひらひらと落ちて来た。 「やばっ、早くしないと2時間目も終わっちゃう」 綾香はその羽が運命を変えるとも知らずに学校へ向かった。
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!