176人が本棚に入れています
本棚に追加
/101ページ
「うん、そうだね。もう帰んなきゃ。それじゃあまた明日きてあげるから。バイバイ」
「うん。ばいばい」
綾香と男の子は手を振り別れた。
(あ~あ、私もとことんお人好しだよなぁ。見ず知らずの幽霊の話聞いてあげるなんて)
「まぁ、これで明日には成仏してくれてればいいんだけどね…」
綾香は霊が見えるようになってからここ最近、成仏できていない人の相談役を勝手にやっていた。
「あ~疲れた。もう寝よ」
家につくなりベットに倒れ込む。目をつぶるとすぐに寝れた。
・・・
「うぅ…。もう朝?」
携帯の着信音で目を覚ました。
『ぉはよう☀今日学校きてなぃけどどうしたの⁉💦病気ならお見舞い行くよぉ😆👍』
親友の美咲【みさき】からのメールだった。
「うそっ、もう1時間目始まってるじゃん」
(昨日早く寝たのに何でこんなに寝ちゃったんだろう)
急いでお風呂に入り、身支度をすませ家を出る。
(羽?…まぁ、いっか)
家を出てすぐ、黒い羽がひらひらと落ちて来た。
「やばっ、早くしないと2時間目も終わっちゃう」
綾香はその羽が運命を変えるとも知らずに学校へ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!