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「おい、そろそろ起きろよ」
時刻は12時。恭夜の声で綾香は目を覚ました。
「あとすこし…」
「あと少しって、よく寝るな」
(よくなんか寝てないもん)
昨夜、綾香は結局眠れずに朝を迎えてしまった。やっと眠りにつけたのが8時ぐらいだ。
「別に予定もないんだからもう少し寝かせて…」
(綾香のやつ、自分が今日入れてあと6日の命ってこと忘れてんじゃないか?)
「綾香がそう言うならいいけど、俺腹減ったんだけど…」
「幽霊なのに?」
「死神だ」
「死神ってご飯食べるの?」
「普段は食わない。腹も減らないからな。でも今は実体化してて人間とほとんどかわんねぇから減るみたい」
「そうなんだ…」
(恭夜が私の手料理を…)
「私が作ってあげる!」
いきよいよく起き上がって言う。
「俺作れねぇからそのつもりで言ったんだけど、今の間はなに?まさか変なもの入れる気じゃないよな」
(すげぇ気合入ってるしなんか恐いな)
「失礼ねぇ。ちゃんとしたの作るわよ」
「ならいいけど。まぁ期待してるぜ」
「うん!」
綾香は急いでベットから出て台所へ行った。
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